MOTHER(鈴木慶一 ミュージシャン生活50周年記念)ライヴに行ってきました


11月28日夜の部に行ってきました。
このライブチケットが取れたときからライブ当日まで絶対に(このご時世なので)体調を崩さないように
早寝早起き極力自宅にいて(仕事もテレワークしてました)運動もリングフィットやってと本気に命を懸けてました

そもそもMOTHERがきっかけで鈴木慶一さんの曲を聴いた結果、当時思春期だった自分に深く刺さり
結果的に大ファンになり、2桁年数ずっと聞き続けているミュージシャンです。
ただ、鈴木慶一さんのことを知れば知るほどすごい人で、
さらにすごい数の作品に携わり、必然的にものすごい数の曲を生み出している方なんですよね
ご自身もいろんなバンドやソロ活動に積極的な方でたくさんアルバムだしてらっしゃるし
ソロの「ヘイト船長とラヴ航海士」ではレコード大賞優秀アルバム賞とってらっしゃるし

(↓余談だけどこのアルバムの「白い浮標」はめっちゃMOTHERしてると思ってるので聞いてほしい)

北野武監督の座頭市やアウトレイジの曲作って賞とってらしたりとたくさんの仕事されてるわけで
だもんでMOTHERの曲をあらためて再度演奏してくださるのは夢のまた夢だったわけです。

でも6年前以下のインタビュー記事で

『MOTHER』で作った音楽をセルフカバーしてみたいなと、さっき思いましたね(笑)。いつになるかわからないけど。

っておっしゃられた以来、実現するのを誇張なしにずっと夢見て待っていたんですよね
ライブが発表された際、嬉しくて地球がひっくり返るかと思ったくらい衝撃的でした。
まさか本当に、しかもご自身のミュージシャン50周年記念という大切なイベントでやってくださるとは…
こんなにも慶一さんがMOTHERの曲を大切に思ってくださってたのがたまらなく嬉しかった。
ライブ前日は緊張してなかなか眠れなかったし、会場着くまでは緊張しすぎて吐きそうになってました。

で、ライブから帰って一晩経った今なんかこう、生きる執着というかそういったものがすっと取れてしまいました
自分でも思っていた以上に叶わぬ夢でなおかつ心の支えだと思っていたんだな…と自分でも驚いてます
慶一さんはご自身でMOTHERの曲を歌って演奏してライブするのを「死ぬまでにやれシリーズ」に入れていると仰られてたんですけども
私も「慶一さんが演奏するMOTHERのライブ」は死ぬまでに生で聞きたいライブだったんですよね


ライブ自体はオリジナルサウンドトラックの順番に演奏されたんですが

CDが擦り切れるほどこのアルバムを聴いてきた自分としては
いかに変わったか、進化したかがよりはっきりとわかって感激でした。
慶一さん音楽生活50周年という事で、近年慶一さんとご一緒に音楽活動に関わって来られた方が
一曲一曲ボーカルを担当されていたのですが、それがまたそれぞれの曲にピッタリ合う方なんだな…
慶一さんがボーカルを紹介するときも、いつどこで出会った人なのか、どんなエピソードがあるのかを紹介してて慶一さんの人脈のすごさを改めて実感したり。
(田中宏和さんの時にはMOTHER開発中の話もしてくださった…一緒にサッカーや野球やったとかおそろいのサッカーユニフォーム買ったとかほほえましいエピソードも…)
ニュー・トーキョー・マザーズのメンバーの方は全くゲームをされない方とマザー原作のファンの方両方いらっしゃったのがとても良かったと思います。
純粋にマザーの音楽そのものに思い入れを込めた上に、ゲームの思い出をエッセンスとして加えたアレンジは
ただのゲームミュージックライブより1段階上の音楽空間を味わえたと強く感じます。
BEIN’ FRIENDSのボーカル担当されたHANAさんのとろけるような歌声と慶一さんの朗々とした歌声のハーモニーがお気に入りです。
慶一さんやニュー・トーキョー・マザーズのみなさんがニコニコ楽しんで演奏されていたのを見てこちらも楽しくなりました。
やっぱ体全身で聴く生の音楽って素晴らしくて、あの場所で最高の環境で聴けて本当に良かったです。幸運に恵まれた。

ライブ中に来年1月27日に発売する、ご自身が歌われるMOTHERリアレンジアルバムを発表されてこれまた大感激しました。


アンコールではこのセルフカバーアルバムのエイトメロディーズをさらにアレンジ(!)した「EIGHT MELODIES revisited」を演奏されたのですが
こんなの…実質MOTHERの続編じゃないですか。慶一さんの音楽として生まれ変わった正に「再来訪」の曲!
鈴木慶一さん節120%のアレンジ!音の洪水!なのに不快感が全くない!しっかりエイトメロディーズ!
俺こういうアレンジ曲ムーンライダーズでいっぱい聴いた!最高!
しかもMOTHER2のスマイルズアンドティアーズをさりげなく混ぜるという贅沢なオマケ付き!
佐藤さん、慶一さんありがとうございました。MOTHERファンとしても泣けました。

配信(こっちもチケット買って翌日見た)ではわかりにくかったのですが
この曲を演奏した時は後ろのカーテンがバッと開いて六本木ヒルズのきらびやかな夜景とともに演奏されて
現実と非現実の境目がわからなくなるような実に奇妙な体験でした。これも音源化してくれ…

ゲームミュージックは聞きながら脳内に思い浮かべるのはそのゲームプレイ時に苦労した、感動したことが多いのですが
自分の中ではマザーオリジナルサウンドトラックは、ゲームアレンジミュージックというより慶一さんに出会った作品としての位置づけで。
過去、慶一さんとしてもマザーオリジナルサウンドトラックは当時休止中だったムーンライダーズが活動再開されるきっかけとなったと仰られてます
なので下手にオーケストラコンサートとして開催されたりとかせず、こうやって慶一さんの手元にマザーの音楽が還り、純度100%慶一さんの曲として生まれ変わったマザーの音楽を生で聴くことができて本当に本当に幸せです。
MOTHERの曲は音楽の教科書にも載ったり、それこそ世界中のファンがアレンジや演奏してるんですが
今回生みの親の元に還り、生みの親によって新しく生まれ変わったMOTHERの曲を聴くことができて本当に良かったです。
おかえりなさい!ずっとこの日をまっていました!という気持ちでいっぱいのライブでした。
あれな言い方ですがやっぱ二次創作より原作者のリメイクのほうが嬉しいに決まってるやろ!!
ライブの最後、慶一さんより「次は60周年記念でお会いしましょう」と言ってくださって感動と尊敬の嵐でした。60周年も、ぜったい行って聞くぞ…
とにかく来年の1月27日が楽しみで仕方ないです。あとムーンライダーズの新譜も!
鈴木慶一さんいつまでもお元気で、これからも素晴らしい音楽を作っていてください。


というワケで言葉にできない気持ちを絵にして吐き出しました。

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